今日は喉が痛く、頭も重く、なんとなく帰ってきてから体調が優れませんでした。
AIホームラボの環境構築を進めようと思っていましたが、設定やエラーと向き合うには頭が回りません。
「今日は無理かな。」
そう思っていたところ、娘から「一緒に宿題やろう」と声をかけられました。
娘は宿題、私は記事のリライト。
リビングのWindowsパソコンからRustDeskでLinux環境へ接続し、娘の隣でnote記事を読み返すことにしました。
新しい仕組みを作る元気はなくても、文章を整えるくらいならできるかも。
■ きっかけ:一次生成した記事に、拭いきれない違和感
Geminiで記事の下書きを一次生成すると、内容自体は概ね問題ありません。
しかし読み返すたびに、「セラピスト向けの専門記事」というより、「バズらせるための浅いコピー」に近い印象が残りました。
具体的には、次のような表現です。
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DVTの説明で「沈黙の殺人者」という一般的なキャッチコピーを使ってしまう
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「画像の外にある真実を探し出す必要があります」のように、触診や神経学的テストという専門的な行為をドラマ調の比喩で表現してしまう
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「思い込みの迷宮に迷い込んでいた」のように、事実の記述だけで十分な場面で文学的な比喩を挟んでしまう
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「この病態を紐解くプロセスこそが、専門性そのものです」のように、必要以上に使命感を演出する断定的な表現になってしまう
どれも読み物としては分かりやすい表現です。
しかし、理学療法士など医療職向けの記事として読むと、必要以上に印象を強める表現は、信頼性を損ねると感じました。
■ 編集ルールを言語化する:「削る・弱める」と「残す・加筆する」
Claudeとの編集作業を繰り返す中で、修正方針を次の2つに整理しました。
【削る・弱める】
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カタカナ語や横文字のビジネス表現(インストールする、戦略的、〜を制する等)は、できるだけ平易な日本語へ置き換える
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「これが予後を左右する」「これこそがプロの責任」のような断定的・煽情的な表現は避け、事実に基づいた説明へ修正する
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抽象的・感覚的な比喩は、臨床で確認・評価できる具体的な表現へ置き換える
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患者さんへの説明で不安を強く与える表現は、必要以上に恐怖を煽らない表現へ修正する
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擬音語・擬態語やキャラクター的な声かけは、実際の臨床で再現できる具体的な指示へ言い換える
【残す・むしろ加筆する】
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DVT、ドローイン、ROM、Tinel signなどの専門用語や医学的な正確さは維持する
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記事の分量・見出し構成・情報量は削らない
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発生機序や実施回数、保持時間、重量など、説明が不足している部分は臨床的に妥当な範囲で具体性を補う
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語尾は「〜しましょう」「〜です」など、同業者へ語りかける柔らかい文章に整える
重要なのは、単に文章をおとなしくすることではありません。
感情的な演出を減らした分だけ、専門的な情報や具体性を加え、読み手にとって価値のある記事へ仕上げることを意識しています。
■ 再利用できる編集プロンプト
上記のルールをそのままプロンプト化し、以降の記事にも使い回せるようにしました。
以下はGeminiで生成した理学療法士向けnote記事の下書きです。
下記の方針で修正してください。
内容・専門用語・分量・見出し構成・告知文・関連リンク・締めの一文は省略しないでください。
【削る・弱める】
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カタカナ語や横文字ビジネス表現(インストールする、リセットする、戦略的、〜を制する等)は平易な日本語へ置き換える
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「これが予後を左右する」「これこそがプロの責任」のような断定的・煽情的な表現は削除し、事実に基づく説明へ修正する
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抽象的・感覚的な比喩は、臨床で確認・評価できる具体的な表現へ置き換える
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患者への説明で恐怖を煽る表現は、必要以上に不安を与えない表現へ修正する
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擬音語・擬態語やキャラクター的な声かけは、実際の動作指示として再現できる表現へ言い換える
【残す・むしろ加筆する】
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専門用語(DVT、ドローイン、ROM等)や医学的な正確さは維持する
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記事の分量・見出し構成・情報量は削らない
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発生機序や具体的な回数・秒数・重量など、説明が不足する部分は臨床的に妥当な範囲で具体性を加筆してよい
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語尾は断定調よりも「〜しましょう」「〜です」など柔らかい調子へ整える
上記を踏まえて全文を修正してください。
■ 実際の編集フローと効果
現在は、次の二段階で記事を作っています。
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Geminiで構成・見出し・一次原稿を生成する
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Claudeへ上記プロンプトとともに渡し、専門職向けの文章へ整える
この編集工程を挟むことで、
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キャッチーではあるものの根拠の薄い断定表現が減り、事実と個人の見解の境界が明確になった
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専門用語の使い方が自然になり、同業のセラピストでも違和感なく読める文章になった
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説明が不足していた発生機序や数値には具体的な補足が入り、臨床で再現しやすい内容になった
生成AIは、下書きを作る力は非常に高くなっています。
一方で、専門職向けの記事では、「読みやすさ」と「正確さ」のバランスを取る編集作業がまだ重要だと感じています。
ここ数ヶ月、実際に複数の生成AIで比較してみると、それぞれ得意な役割が異なることも実感しました。
私の用途では、Geminiは記事の構成や下書きを短時間で作る力は非常に高い一方、そのまま公開すると、専門職向けの記事としては表現が浅く感じられる場面が少なくありませんでした。
もちろん、最終的にはどの生成AIを使っても人が内容を確認する必要があります。しかし、少なくとも理学療法士向けの記事を書く現在の運用では、Geminiで土台を作り、Claudeで専門職向けの文章へ整え、最後に自分で医学的な正確性を確認するという流れが最も安定しています。
AIごとの得意・不得意を理解し、役割を分けて使うことも、質の高い記事を書くための一つの工夫だと感じています。
今のところ、この組み合わせが私には最も使いやすい方法になっています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AIで記事を書く時代だからこそ、「専門職が読んでも信頼できる文章」を意識しながら、これからもリライトを重ねていきたいと思います。


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