パソコンやGPUを購入するときは、「高かった」「安く買えた」という印象は残ります。私も先日、一台パソコン購入を決断しましたが、「今は高騰している」、「今が買い時」、といった言葉が、本当にそうかどうかは時系列に応じた相場を知らなくてはわからないと感じました。
数年経つと、その時の相場というのはすでに過去のものであり、見返すことが難しくなります。
「今は高いのか、それとも安くなったのか」
「以前と比べてどの程度価格が変わったのか」
こうした比較をしようと思っても、当時の価格を記録していなければ判断は難しくなります。
そこで今回は、2026年7月時点のAI向けパソコンやGPU、メモリの相場を、自分自身の備忘録も兼ねて整理しておきます。
今回購入した中古PC
今回購入した構成は次のとおりです。
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Intel Core i7-11700
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GeForce RTX 3060 12GB
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Samsung DDR4 32GB(16GB×2)
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Samsung 980 PRO 1TB
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Seagate HDD 4TB
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ASUS H570マザーボード
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Seasonic FOCUS GX-850(850W Gold)
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DeepCool簡易水冷
購入価格は 109,890円 でした。
2026年時点では5年前後前の世代になりますが、AI用途を考えると、現在でも十分実用的な構成ではないかと思いました。
さらに、総合リユース店で購入し、6か月間の動作保証が付いていたことも大きな決め手でした。
中古GPUや中古パソコンでは、これまでどのように使用されてきたのかを完全に把握することはできません。
個人間取引では、購入直後に不具合が見つかっても、返品や修理について相談することが難しい場合があります。また、GPUについては、過去に暗号資産のマイニングなどで長期間高い負荷をかけられていた可能性を気にする人もいると思います。
もちろん、6か月保証が付いているからといって、過去の使用履歴が分かるわけではありません。
それでも、購入後に画像生成や動画処理などで実際に負荷をかけ、故障や不安定な動作が表面化した場合に、保証期間中であれば店舗へ相談できる可能性があります。
半年間、実際の用途で動作を確認できる安心感も、購入を決断した理由の一つでした。
また、ATXマザーボードや850W電源など、将来的なパーツ交換、つまり拡張性が残されていることも購入理由の一つでした。
私がパソコンの拡張性を重視する理由
私が今回、拡張性を重視した理由の一つは、前のパソコンでの経験があります。
これまで使っていたLenovoは2012年製でした。
購入当初はCore i3、メモリ4GB、HDD 1TBという構成でしたが、その後、
– Core i5へ換装
– メモリを16GBへ増設
– HDDをSSD 500GBへ換装
と、少しずつ部品を交換しながら使い続け、最終的には約14年間使用しました。
最近、DDR3世代のプラットフォームやCPU性能そのもの、Windows11が挙動しないなどが限界となり、AI用途では厳しくなりました。
それでも、必要な部品だけを更新しながら長く使えたことを考えると、デスクトップPCの拡張性には大きな価値があると感じています。
今回購入したPCも、いきなり数年後に買い替えるのではなく、GPUやメモリ、ストレージなどを必要に応じて更新しながら、できるだけ長く活用していく予定です。
RTX 5060 Tiの価格帯
2026年7月時点で確認した価格帯は概ね次のようになっています。
モデル 実売価格 RTX 5060 Ti 8GB 約70,000~73,000円 RTX 5060 Ti 16GB 約92,000~105,000円
……この相場なら、パソコン本体が1台買えてしまいます。
AI用途ではVRAM容量の影響が大きいため、購入するのであれば16GB版が候補になります。
一方で、現在使用しているRTX 3060 12GBから約10万円をかけて更新する必要性は、現時点ではあまり感じませんでした。
24GB GPUの相場
今後、ローカルAIをさらに活用するのであれば、24GB以上のVRAMを搭載したGPUも選択肢になります。
2026年7月時点では概ね次のような価格帯でした。
GPU 実売価格 RTX 3090(中古24GB) 約12万~18万円 RTX 4090(中古24GB) 約30万~45万円
……なんじゃこりゃ、という価格です。
現状ではまだ価格が高く、コストとのバランスを考えると、RTX 3060 12GBをしばらく活用する方が現実的ではないかと考えています。
DDR4メモリの相場
DDR4メモリも以前より価格が上昇していました。
2026年7月時点では、
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DDR4 16GB×2(32GB)新品:約3万~4万円
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中古:約1.5万~2万円
程度が一つの目安のようです。
今回のPCにはSamsung製32GBメモリが搭載されており、この点も中古価格を考える上ではプラス材料だったと思います。
DDR5の時代なのに、なぜDDR4も値上がりしているのか
少し不思議だったのが、DDR5が主流になりつつある現在でも、DDR4メモリの価格が上昇していることです。
「新しい規格が普及すれば古い規格は安くなる」と思いがちですが、そうでもないようです。
背景には、主要メーカーがDDR5やHBMなど需要の高い製品へ生産ラインを移し始めたことがあるということでした。
DDR4は依然として企業向けサーバーや産業機器、既存PCの増設需要が残っている一方で、生産量は徐々に減少しています。
つまり、需要は残っているのに供給は減っている、という状態になり、価格が上昇しているようです。
実際、メモリ価格の高騰は2028年頃まで続く可能性があるという見通しも報じられています。
もちろん将来どうなるかは分かりませんが、「古い規格だから安いだろう」と考えていると、予想外の価格になっていることもあります。
私も今回、DDR4 32GBが新品で3万円を超える価格帯になっていることを知り、驚きました。
このPCが新品だった頃の価格
今回購入したPCは、2021年前後のパーツを中心に構成されています。
当時の新品価格を現在確認できる情報から積み上げると、おおむね次のようになります。
パーツを個別に購入した場合:約22万~27万円
ショップ完成品として購入した場合:約25万円前後
もちろん、購入時期によって価格は大きく変わります。
特に2021年前後はGPU価格の変動が大きく、同じRTX 3060でも、購入した時期によって数万円の差が生じていました。
そのため、正確な新品価格を断定することはできません。
ただし、現在の構成を当時新品で揃えた場合、20万円台半ば前後になっていた可能性は高そうです。
それが約5年後に、109,890円の中古PCとして販売されていたことになります。
単純に新品価格の半額以下だから安い、とは言い切れません。
中古品には故障や消耗のリスクもありますし、CPUやマザーボードの世代も古くなっています。
それでも、RTX 3060 12GB、メモリ32GB、1TBのNVMe SSD、4TB HDD、850W電源などが一式そろっていることを考えると、現在の相場では悪くない選択だったのではないかと思っています。
今後のアップグレード
このPCで評価しているのは、現在の性能だけではありません。
例えば、
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GPUの交換
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メモリ64GB化
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SSDの追加
といったアップグレードが比較的行いやすい構成になっています。
一方で、CPUはLGA1200世代のため、将来的にはCPU・マザーボード・メモリをまとめて更新する時期が来ると思います。
その時までは、GPUやストレージなどを更新しながら使っていく予定です。
2029年頃に見返すための記録
こうして数字を並べてみると、GPU一枚がPC一台分の値段になっていたり、DDR4がDDR5世代になっても値上がりを続けていたりと、あらためて「とんでもない相場だな」と感じます。
それでも、今回きちんと使えるPCを一台確保できたのは、今のタイミングとしては良い判断だったのではないかと思っています。
この記事を書いた一番の目的は、「2026年当時の相場を残しておくこと」です。
メモリ価格の高騰は少なくとも2028年頃までは続くという見通しも報じられています。
本当にそうなるかは分かりませんが、その頃にこの記事を見返したときには、
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24GB GPUはいくらになっているか
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16GB GPUは普及価格帯になっているか
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同じ10万円でどの程度の性能が手に入るか
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DDR4やDDR5の価格はどう変化したか
などを比較できればと思っています。
技術の進歩は速く、数年経つと「当時はこんな価格だったのか」と感じることも少なくありません。
購入価格だけでなく、その時代の相場全体もあわせて記録しておくことで、次回パーツを更新するときの判断材料の一つになるかもしれません。
数年後にこの記事を読み返した自分が、
「この頃はこういう相場だったのか」
「やっぱりあの頃は価格が高かったな」
あるいは、
「価格高騰は落ち着くどころか、さらに上がっているじゃないか」
そんなふうに振り返ることができればと思い、この記録を残しておきます。


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